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2011.08.22   Monday

仕組み次第

昔からよく言っているのだが、タクシーには不満がある。

あの最後の最後の料金アップは、地味に腹立たしい。
100円にも満たない金額だが、「そこでストップ」と言ってから、
スローダウンして値段があがると非常に残念な気持ちになる。
100円であそこまで人を不愉快にさせるのは相当のパワーだ。

寸前のところでも、きっちり止める、
気持ちのよい運転手さんもいるので、本当に不公平だと思う。
モラールハザードを起こさないか心配だ。

ただ、タクシーの運転手さんの視点で考えると、
きっちり止めるインセンティブはまるでない。
単純に機会損失なだけだ。

リピーターを捕まえる必要もないので、
乗客に不満をもたれても、単価が高い方がいいに決まっている。
粘りに粘って、ちょっとでも高くするのが経済合理性で考えると正しい。
そう考えると、人が悪いのではなく、仕組みが悪いと考えざるえない。

そこで、例えば、こんな仕組みにしたらどうだろう。

最初にカーナビで、行き先を決め、
現時点からの距離で事前に課金する。
純粋に行き先と現時点の距離で料金をFIXするのだ。
(変更があれば、その時点で、同じことをすればよい)

こうすれば、最後の微妙な料金アップで嫌な気持ちになることはないし、
渋滞にハマっても料金は同じなのであまり気にならない。

運転手から見ると、渋滞にはまると回転率が下がり、
収入も減るため、抜け道を勉強する、渋滞情報を把握するなど、
いかに早くつくかを研究するインセンティブが働く。
結果として、運転手さんは、回転率が高まり、収入もあがるし、
顧客は、不満もなくなり、到着も早まり満足度もあがる。

今のところ、机上の空論だが、
仕組み次第では、今よりももっと顧客満足度も
運転手さんのレベルもあがって、しかも収益もあがる仕組みを考えられると思う。

ただ、特に流しのタクシーは、サービス弾力性が低いというか、
サービスの良し悪しで競争があまりない業界なので、
不満は放置されていて、今の仕組みを変える必要性は感じていないのだろう。

タクシーで不満を思うたびに、運転手さんが悪いのではなく、
仕組みが悪いのだ。そして、仕組みを作る側は、責任重大だと思うようにしている。

アメリカでもタクシーへの不満が大きいようだが、
誰でも自家用車を使って、タクシーの運転手になって稼げる
スマートフォン向けサービスが広がりつつある。
Everyone's Private Driver UBER

日本だと絶対規制されると思うが、
こんなサービスが世界中で広まって市民権を得てくれば、
日本も変わっていくかもしれない。

それまでは、いい運転手に100円未満でも
お釣りをプレゼントして、少しでも潔さを評価していきたい。

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COMMENT (1)

hmd:

このタクシーの事前課金アイディア、素晴らしいですね。

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PROFILE

profile_sss.png 須田 将啓
株式会社エニグモ
代表取締役(CO-CEO)
慶應義塾大学院 Computer Science修士
2000年博報堂入社
2004年エニグモ設立

BUYMA(バイマ)運営
IRONMAN WA 2010 FINISHER

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