2013.01.21   Monday

2013.01.21   Monday

10年間有難うございました!

次の株主総会を持って、エニグモを卒業すること致しました。

エニグモ設立から9年、準備期間を入れると10年半になります。

今でもつい昨日のように思い出します。
2002年の秋、そろそろ起業せねばと思い、新しいビジネスモデルを
毎日考えるようになりました。十数個思いついた中で一番ワクワクし、
成功確率も高いと思えたのがBUYMAでした。MBAで経営は学んだが、
ウェブサイトの作り方は知らない。コンピューターの知識がある信頼できるパートナーが
欲しい。そう思って声をかけたのが須田でした。ちょうど2002年のクリスマスの夜でした。

あれから10年半、当時は想像もできないような壮大な旅になりました。
BUYMAの暗黒時代もあればプレスブログの黄金期もありました。
ビジネス賞を頂くこともあればメディアに叩かれたこともありました。
仲間との出会いもあれば別れもたくさんありました。
そして喜怒哀楽のメーターは色んな方向に振り切れっぱなしでした。

しかし、そんな10年を経て、BUYMAはC-to-Cの新しいビジネスモデルを確立し、
ファッションECサイトとして国内2位の規模まで成長し、
会社としても東証に上場することができ、さらに今後の発展の肝となる
英語圏市場への第一歩を踏み出すこともできました。

そして何よりも、エニグモという会社を一緒につくってきた
最高の仲間と最高の10年を過ごすことできました。

大事な仲間とこれからも勝負して行きたい。
BUYMAをこう発展させて行きたい。
エニグモをこう成長させて行きたい。

そういう気持ちは今も強いですし、
時間と共に弱まるどころか強まって行きます。

しかし、それと同時に、前から決めていた自分のタイムリミットも
刻々と近づいていました。

いずれ後進に道を譲り、エニグモを託す。新陳代謝の良い勢いのある会社にする。
起業時からもともとそう考えていましたが、そのタイミングを数年前に具体的に決めました。
上場を果たし、英語圏進出への第一歩まで達成できたら自分はエニグモを離れ、
また一からアメリカで起業するという決断です。

起業時に出資してくださった方々や我々経営陣を信頼してついてきてくれた社員へ
約束した上場は絶対果たす。そして日本のベンチャーに取ってハードルが高く
なかなか一歩を踏み出せない英語圏市場へ向けて絶対船出させる。
経営者として事業を成長させるのとは別に、そういう思いを持ってやってきました。

そして、事業が順調なときだからこそ、今が正しいタイミングだと判断しました。
取引高は前年比170%で伸びており、現在導入している戦略によって
数年以内に数倍の規模になると確信しております。
市場は必ず変わっていくが、今なら先手を打っていく時間がある。
だからこそ自分が離れるなら今だと決断しました。
去るタイミングがあるならば、それは今である。

また、会長や取締役として残ることも検討しましたが、
やはり自分の価値観やスタイルとは違うため、「やめるときはやめる」ことにしました。

「1回は運、2回成功して本物」という言葉があります。
事業の発案者としてはBUYMA、プレスブログ、filmoという3つの
黒字事業を生み出せましたが、会社という意味ではまだエニグモ1社です。
2社目へのチャレンジ。半端な気持ちではできない。
初心に戻る気持ちも込めて、きっぱり抜けることにしました。
(昨年末に出資した米国のImage Network社は事業が立ち上がるまでは担当します)

自分はエニグモを卒業しますが、BUYMAもエニグモもまだまだ成長し、
世界を変える会社になれると今も心から信じています。
そしてエニグモの親として、そして卒業生として、
一生エニグモを応援して行きたいと思っています。

社員、社員のご家族、サービスをご利用下さっている方々、
株主の方々、取引先の方々、そしてエニグモを応援下さっている方々。
今のエニグモがあるのも、右も左も分からずに起業した自分が
ここまで来ることができたのも、皆さんのおかげです。

10年間本当に有難うございました!
最高の10年でした!


田中禎人
2013年1月21日

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2013.01.02   Wednesday

2013.01.02   Wednesday

大富豪だけが知っている

以前ラジオNIKKEIの「菅下清廣のIRサプリ」という番組に
出演させて頂いたのだが、
そのMCであるカリスマ経済評論家こと菅下さんの
新著「大富豪だけが知っている金の坐の法則(小学館)」を頂いた。

2013年以降とるべき投資戦略についての本なのだが、
全く新しいビジネスを生み出した新成長企業の例で
エニグモをご紹介頂いている。(P.133〜)

個人的には株や債権などの投資はあまり興味は無いのだが、
世界の経済や金融マーケットの流れは最低限把握しておく必要があり、
その為にはとても読みやすい本である。
(菅下さんの著書はどれも歯切れが良くて気持ちよい)


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2013.01.02   Wednesday

明けましておめでとうございます


新年明けましておめでとうございます。

やはり年末より年始の方が良いですね。
これから始まる!って感じが。

本年も何卒宜しくお願い致します。

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2012.12.28   Friday

2012.12.28   Friday

グローバルへの一歩

先週の金曜日(12/21)、
Kaboodleというソーシャルファッションサイトを運営する
米国のソーシャルファッション企業との資本業務提携を決議し、
同日に提携を締結した。

これによりエニグモはKaboodleを運営するImage Network, Inc. (ロサンゼルス)
の株式を19.2%保有することになった。

Kaboodleのリテールネットワークとシステムを活用することにより、
BUYMAの収益力を強化することが可能となり、
両社のノウハウを共有することによりサービス開発力も強化される。

さらに、英語版BUYMAを立ち上げる際の成功確立もかなり高まる。

現在のエニグモにはBUYMAのシステムを構築し、バイヤーネットワークを築き、
豊富な品揃えとスムーズな取引を実現する運営ノウハウが蓄積している。

だがマーケットとして成立する規模のユーザー数を海外で1から集め、
海外ユーザーに合ったカスタマーサポートや運営方針を築きながら、
信頼して使ってもらえるサービスブランドを築くまではかなりの体力と時間がかかる。

日本のネットベンチャーが資本を大量に投下して英語サービスを立ち上げても
成功確立が低いのは過去の前例を見れば明白である。
物理的な「商品」が無いネットサービスにおいて、
言語も文化も違う市場はそんなに甘くは無い。

Kaboodleは現在ファッション好きな会員が200万人(月間UU500万)おり、
BUYMAと同じぐらいの年数をかけて築いてきたコミュニティと信頼がある。
それらとBUYMAのノウハウを組み合わせることにより、
成功確立は格段に高まり、時間も大幅に短縮される。

もちろんまだまだ絵に描いた餅であり、
描いている戦略が成功するかは今後にかかっている。

だが、万が一BUYMAのビジネスモデルが英語圏で通用しないとしても、
良いパートナーとなるローカル企業と組みながら市場を研究していき、
知見とノウハウを蓄積していけば次の一手の成功確立は格段に上がる。
そして間違い無くエニグモのグローバル展開を推進するきっかけとなる。

今回の提携が実現しなければ、エニグモの英語圏進出はしばらく実現しなかった。
現状のエニグモのリソースを踏まえてこれは自信を持って言える。

事業シナジーがあり、カルチャーが合い、信頼できるパートナー企業は
なかなか見つからない。市場環境とタイミングも合致しなければならない。

先方との条件交渉や社内での議論の中、何度も白紙に戻りそうになった。
だがチャンスはそうそう来ない。そしてチャンスは着地させなければ何も実現しない。

グローバルに成功するまでは成功では無い。
そして強引にでも足を一歩前に出さなければ世界には出れない。

今回の提携はそういった大きな一歩である。

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2012.11.28   Wednesday

2012.11.28   Wednesday

BUYMA発想のプロセス

「実際どうやってBUYMAを考えたのか?」

という質問を最近頻繁に聞かれたので、
以下にポイントをまとめてみました。

1. MBA留学時代、日本で需要のありそうな商品が
まわりにたくさんあり、自分含め世界中にいる日本人が
それを「価値化」できていないのが勿体無いと感じていた。

2. 卒業後、日本に戻ったMBAの同級生が
まだLAにいる友人に買物を頼んでいるのを知って
やはりそこにビジネスチャンスがあると再確認した。

3. 世界中にいる日本人をネット上でネットワークし、
誰でも気軽に買付けを頼めるウェブサイトがあれば、新しい物流が作れると思った。

以上が発想のもとであり、

同時にビジネスモデルとしてのポテンシャルを
考える際に下記がポイントになりました。

1. 企業が海外商品を輸入する場合の品揃えの限界と価格差。

2.「在庫」を持たないビジネスの強み
(オンワード勤務時代に「在庫リスク」を肌で感じたので)

3. 日本でもヤフオクが普及していたので、
「知らない個人から買う」ことの抵抗がさらに下がると読んだ。
(クロスボーダーの取引であるBUYMAではこれは特に肝である)

4. モバイルを通じての画像コミュニケーションがさらに普及し、
リアルタイム性も増すと思っていた。
(博報堂で携帯キャリアのマーケティングをやっていたのが影響)
(これはスマートフォンでやっと実現しつつあるが)

5. 海外に住んでいる日本人の人口

6. タイプ別(留学生、駐在、永住など)の就労環境

7. 収益モデル


ざっくりまとめると大体こんな感じです。

こんなことを1ヶ月ぐらい考えた結果「イケる!」と確信して、
2002年12月25日の夜に須田に声をかけたのだが、
何気に来月のクリスマスでちょうど10年になります。。。

ちなみに、BUYMAを考える上で参考になった本は下記2冊です。

一冊目は、
Boo Hoo: A Dot.com Story from Concept to Catastrophe

これは立上げ資金を100億円以上集めておきながら、大ゴケしたファッションEコマースの話。
ビジネスモデルはB2Cだが、とても良いケーススタディになった。

もう一冊は、
The Perfect Store: Inside eBay

こちらはeBayの構想から立上げ、そして成功までの話。
C2C型ということで、特に運営ノウハウの参考になった。
ちなみにBUYMAの初期事業計画のシミュレーションをつくる際の「クレーム率」
はこの本の中の数値を参考にしました。

どちらも2002年の本だが、恐らく今読んでも勉強になると思う。

ちなみに「プレスブログ」の発想プロセスは全く違い、
「収益モデル」から逆算して考えました。

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PROFILE

写真:田中 禎人 代表取締役 Co-CEO
田中 禎人

株式会社エニグモ
代表取締役 CO-CEO




BUYMA、プレスブログ、フィルモ
コルシカ、stulioの発案者。

2002年にBUYMAを発案し、
2004年に エニグモ設立

極真空手とサーフィン。
法学士、経営学修士。

2006年 Web2.0ビジネス大賞 受賞
CNET Tech Venture 2008 受賞
Dream Gate 2008 Hewlett-Packard Award 受賞

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