以前読んだ本。
Founders at Work:Stories of Startups' Early Days
Paypal, Six Apart, Flickrなどのベンチャー創業者20人ぐらい
のインタビューからなる本。
以前このブログでも紹介した
Once You're Lucky, Twice You're Good
になんとなく似ているが、個々のインタビュー形式なので
ストーリー性は無く、テイストとしてはより「資料」に近い。
で、この本の序文を「Y Combinator」というインキュベーション機能も
持つVCのパートナーであるPaul Grahamが書いているのだが、
最近この序文をなんとなく思い出した。
ベンチャー企業の創業一年目ほど生産性の高いものは無く、
ベンチャー企業が大企業のようになろうとするのではなく、
大企業がよりベンチャーっぽくなるべきだ、という内容。
ベンチャー企業の働きかたは、
世の中でいわゆる「生産性が高い」と思われている状況とは
真逆にありながら、実は一番生産性が高いと。
市販のスポーツカーを「早い」ように見せるためについている「飾り」。
実はこれらを全て取り除いたときのほうが早かったという
車雑誌の実験を例に出しているのだが、
生産性が高いとか、効率が良いとか、
そのように見せるための努力こそが企業の生産性を下げている。
なのに「プロフェッショナリズム」がどういものかという
既成概念についつい縛られてしまうのだと。
Y Combinatorでインキュベートしているベンチャー
のところに投資家が訪問したときも、
オフィスをきれいにしたり、ちゃんとした服装をしたり、
まともな時間に仕事をしているように見せたりしたが、
実際のところ、良いプログラミングは綺麗なオフィスで、
きちんとした服を来ながら、9時5時のような時間帯に
行われないのにであると。
でも多くの投資家も含め、普通の訪問者はそういうことを
理解できないし、自分たちもそういう既成概念についつい
縛られてしまうのだと。
もちろんこういう表面的な話をしているのではなく、
言おうとしていることはもっと深い。
そして序文はもっと良く書かれているが、
大体こういう内容である。
エニグモは現在「第三創業期」を迎えている。
もう一回エニグモという会社を生まれ変わらそうと思っている。
創業から6年経って得たものはもちろん多いが、
失われた面も多い。
エニグモという会社にとって、経営者という自分にとって、
何が大事なのか。
そういうものを取り戻し、より熱い、より強い、より勢いのある
会社にしようと考えている。
今月控えているオフィス移転やロゴを新しくすることにも
そういう気持が込められている。
そもそもエニグモという社名は、
まわりに理解されなくても自分たちの
ビジョンや信念や価値観を貫いて行くという意味を
込めてつけた社名である。
今こそその原点に戻る。